date : 2012.11.
気にしなければ通り過ぎてしまいそうであるが
立ち止まって見上げれば、其の建物の違和感に気付く。
開け放たれた窓。風に靡くカーテン。窓から忍び込まんと繁茂しゆく木々。
近隣の営業中ホテルに溶け込んで、けれど僅かな異様を放つ其処は
ラブホ街の一角で密かに朽ち始めた廃墟である。
「エントランス」
「外観」
「1階受付」
「2階廊下」
「3階廊下」
「客室」
「とある客室からの景色(破壊された車両と散らばる色付き窓硝子等)」
「従業員室?」
「機械室」
「駐車場」
モータリストホテル香芝に訪れる予定が、看板しか見当たらず、
恐らく疾うの昔に解体されたのだろう。
そんなわけで、ふと目に留まった怪しげなホテルに入ってみた。
車が停まっていたので一瞬営業中かと思ったが、しかしそこは異様な景色。
執拗なまでの破壊の爪痕が廃墟である事を物語っていた。
内部も破壊の跡が凄まじく、決して良い気分にはならない。
因みに、部屋の殆んどは鍵が掛かっており入室不可である。
例え人の手による破壊の跡が残っていようとも
其れすらも薄れさせてしまう程の星霜による荒廃があってこそ廃墟は美しいのだと思う。
だから此処には未だ、人の悪意とネガティヴな要素しか存在しない、
決して気持ちの良い場所ではない。
場所を教えていただけませんか?